イタリア旅行記 旅立ちの前に

旅立ちの前に

 20歳の北海道バイク一周旅行(当ブログ旅行記参照)から、一人旅にはまって、海外旅行は一人で行くようになった。香港、マカオ、台湾、バンコクと言った街は、いまでは失われてしまった人の暖かさや、熱に触れることができたし、まだまだこれからも経済成長していこうとする希望を感じたものだ。

 しかし、それらはいずれも仏教の国であり、同じような文化圏であることから、異文化体験といってもどこかかつての日本の面影を感じる場所であった。
 そのため、いつか日本と全く異なる文化圏すなわち西欧キリスト教文化圏を1度旅してみたいと前々から考えていた。とすれば、キリスト教の文化が芽生えたヨーロッパのいずれかの国ということになる。そこで、検討するに、イギリス、フランス、スペイン、イタリア、ドイツなどは日本にもなじみがあるし、観光地化されていて旅行がしやすいのではないかと考えた。
 そして、西欧キリスト教ということであれば、やはりローマ教皇のお膝元のローマ、バチカンのあるイタリアではないか、ブログの旅行記をみても、その景色の美しさ、美術作品の多さ、なにより食べ物がおいしそうであり、身近な友人達の言葉を思い返してもイタリアを悪く言う人はいなかった、等々を考えると、初めての欧州旅行先はイタリアにすることにした。

 幸い、この年から職種も変わり、夏に長期の休みが取れるようになったので、ローマ(バチカン)、フィレンツェヴェネチア、ミラノ、ついでにドイツのフランフルトと豪勢に5つの都市を回ることにした。
 これだけの都市を回る、しかも、初めての欧州であるから、下調べには多くの時間を費やした。自分が旅をするときは、航空券、ホテルを全て自分で手配することが通常であるから、今回も全ての泊数分ホテルを予約することにした。
 また、一人旅であるから、食事する場所もある程度決めておかなければならない。都市間は電車で移動をするので、その予約もとらなくては行けない。一人で旅をするということは、旅の全ての責任とリスクを自分がとるということである。それは私にとって一種のスリルでもあり、また冒険心をくすぐる最も大きなレジャーなのである。

そうこうしているうちに出発の日は訪れた。